リアルタイム送信機能の使い方

山旅ロガーFlashを導入すると,山旅ロガーで測定しながら自動送信し,他の人に現在地を知らせることができます. この機能の使い方を説明します.

手順のあらまし
  • 1.閲覧用URLの発行をする
  • 2.送信する時間間隔,機内モード関係の設定をする.メールでも通知するなら,メール送信先の設定をする
  • 3.山旅ロガーで,リアルタイム送信をオンに設定する
  • 4.山旅ロガーで測定を開始する ~自動的に送信が始まる
  • 閲覧用URLを,他の人に知らせる
  • 閲覧用URLでマップを見る
なお,さらに進んだ使い方として グループ共有機能 もあります.
2人以上の移動の様子を一度に閲覧できる機能です.

1.閲覧用URLの発行をする

山旅ロガーFlashの画面で「リアルタイム」のボタンを押して,「閲覧URLの発行」ボタンを押して下さい.

そして,マップ閲覧用のパスワードを決めて,入力して下さい.


これで発行は完了です.

URLの有効期限は発行した日時の90日後になっています.位置の送信を行うと,送信した日時から90日後に延長されます. (バージョン2.9までは3日後でした)

2.送信する時間間隔,機内モード関係の設定をする

送信する間隔は,初期状態では10分ごとになっています.小さくすれば位置を頻繁に知らせることができますが, 通信する回数が増えるため,電池を使います.また,山旅ロガーの測定間隔より小さくしても,意味がありません.


他に,もし測定中は機内モードまたはデータ通信オフにするなら,「通信を強制的に有効にする」をオンにして下さい. これをしないと送信できません.


また,必要に応じて「丸見えモード」をオンにして下さい.
初期状態ではオフで,データを送信した時点の位置だけを送信します. もし送信間隔が10分なら,10分毎の位置だけを知らせることができます.
逆にオンだと,全ての移動の軌跡を送信します. どちらにしても,電池の消費にはほとんど差がないはずです.相手にどの程度の情報を見せるかで決めて下さい.

設定の詳しい説明

・「隠すエリア」を無視して送信する
リアルタイム送信のマップはURLとパスワードを知っている人しか閲覧できませんので,隠すエリアを気にしなくてもよい場合はオンにして下さい.
オフの場合は,隠すエリアに含まれる場所は送信されません.

・「通信を強制的に有効にする」 ※Android 4.2以上では,この機能は使えません.
リアルタイム送信を行うときに機内モードまたはデータ通信オフだった場合, 送信するあいだ一時的に機内モードまたはデータ通信オフのを解除するという設定です.
節電のために機内モードまたは,機内モードではないがデータ通信オフで行動しているが,リアルタイム送信は行いたいという場合にオンにして下さい.

・丸見えモード
データを送信する頻度は設定したとおりで変わりませんが,全ての軌跡を送信します. マップ上で完全な軌跡を見ることができます.
これがオフの場合は,データを送信するタイミングの時点の位置(緯度経度)しか送信しないため, マップ上ではまばらな表示になりますが,これをオンにすると, 前回送信してからあとに山旅ロガーが記録した全ての緯度経度データを送信するため,山旅ロガーが動作している測定間隔と同じ細かさでマップ上に表示されます.

3.メール送信の設定をする

現在地を見てもらうためには,PCやスマホのブラウザでマップのURLを開いてもらう必要があるのですが, これを開いてもらわなくてもメールで知らせることもできます.(バージョン2.8以降)

メールで送信する場合は,送信先のメールアドレスを入力して,「メールを送信する」をオンにして下さい.
位置を送信したタイミングで,以下のようなメールが送信されます.
件名:【山旅ロガー】現在地のお知らせ (10:55)
差出人:Mountain trip logger Flash <noreply@kmisoft.jp>
10:55の情報です

10:34から10:55までで 300m 移動しました

合計距離 5.2km
経過時間 1時間5分

位置
北緯34度46分51秒 東経135度14分35秒

Yahoo!地図
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=34.78084&lon=135.24316
ウオッちず
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=344651.0&l=1351435.3
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By 山旅ロガーFlash

このメールに心当たりがない場合は,
kamoland@gmail.com
までご連絡ください.
差出人はスマホのアドレスではないので,迷惑メールの設定で受け取りを拒否していないかどうか注意して下さい.
noreply@kmisoft.jp というアドレスが差出人です.
「テスト送信」ボタンを押すとテストメールを送りますので,これで実際に受け取れるかどうかを確認するのをお勧めします.

メールが途絶える場合

メールを送信するのは,位置の送信が成功したタイミングですので,
  • 建物内など,GPSで位置を検知できない状態が続いている
  • ずっと電波圏外にいる
という場合はメールが途絶えることになります.

4.山旅ロガーで,リアルタイム送信をオンに設定する

山旅ロガーのメイン画面に,山旅ロガーFlashのアイコンと並んだ「リアル送信」のボタンがあります.

これをオンにして下さい.
ここまでが,出発前にしておく設定です.

5.山旅ロガーで測定を開始する ~自動的に送信が始まる

出発するときには,普通に山旅ロガーで測定を開始して下さい.
定期的に送信が行われます.

送信を行うときは,スマホの通知領域に山旅ロガーFlashの通知が出ます. これは,位置を送信していることを端末の持ち主が意識できるように,という意味合いがあります.

測定を終了するときも,普通に測定終了をして下さい.

閲覧用URLを,他の人に知らせる

1.の閲覧用URLの発行が終わったあとならどのタイミングでも良いのですが, 自分の場所を知らせたい人に,閲覧用URLとパスワードを教えなければなりません.
方法としては,いくつかありますが,

一番簡単なのは「文章で共有」です.

「文章で共有」ボタンを押すと,パスワードの入力画面が出ますので,閲覧用URLを発行するときに使ったパスワードを入力して下さい. (また入力するのが少し手間ですが,セキュリティのためアプリ内にパスワードを保存していないためです)


すると,アプリの選択画面が出て,メールやtwitterなどに共有できます.


もし測定を開始してからこれを行う場合は,山旅ロガーの機内モード自動切り替えで, 実際に通信を切るタイミングを遅らせる設定がありますので,それを活用されると良いかも知れません.
通信を切るまでの猶予の間(3分間)に,URLを他の人に送信するという使い方です.

閲覧用URLでマップを見る

閲覧用のURLとパスワードを受け取った人は,マップを見ることができます.
URLをPCやスマホのブラウザで開くと,パスワードの入力画面が出ます.

ここでパスワードを入力して「ログインしてマップを見る」を押すと,マップを見ることができます.
パソコンの場合は,「データをダウンロード(KML)」を押すと,KMLとしてデータをダウンロードしたり, Google Earthを起動して軌跡を見たりできます.


  • 赤い点の情報部 - 画面の中心に一番近い点が赤くなりますが,その点の情報を表示します. (日時,スタートからの距離,GPS標高)
  • 自動更新ボタン - 最新のデータを自動的にマップに反映します
  • OSM地図へ/地形図へボタン - 地図の種類を切り替えます
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